第81号  平成20年12月22日発行



3協議会と区が国に法規制継続・強化を要請


オウム真理教に適用されている「団体規制法に基づく観察処分」が来年1月末、団体規制法が来年12月で期限を迎えることから、烏山地域オウム真理教(現アレフ)対策住民協議会は、11月10日、オウム真理教問題を抱える滋賀県、石川県の協議会メンバーと共に、世田谷区の熊本哲之区長、区議会の大場議長、越智たかお代議士、馳浩代議士らと法務省、公安調査庁、総務省、内閣府などを訪れ、集めた署名(46,363人分)を提出し、オウム真理教問題の法規制継続・強化の要請を行いました。

この「観察処分」によってオウム施設を公安調査官による立入検査が出来、オウム真理教の信者獲得、土地建物の取得を厳しく規制する事が出来ています。観察処分は3年ごとに更新する必要があり、団体規制法は5年ごとに廃止を含めて見直すことが定められています。

署名は「観察処分」期間更新と「団体規制法」存続・強化を盛り込んだもので今年の4月から町会・自治会、商店街、PTA、諸団体等に協力をお願いしていました。この日は、熊本哲之区長が「幹部信者が薬事法違反や職業安定法違反を起こしているのだから、そうした事で強い処分を課してほしい」として、訪れた各省庁で要請書を提出しました。また、世田谷区議会も大場議長が同様の意見書を提出しました。住民協議会の海老澤会長は「地域住民は8年間オウム真理教と闘い続けている。観察処分更新はもとより、団体規制法の存続・強化をお願いします」と訴えました。

この要請行動には、滋賀県湖南市からは釣田委員長ほか2名、石川県金沢市からは能村紀男会長ら22名がバスを仕立てて約10万筆以上の署名を持参し、世田谷区からは協議会メンバーを含め17名が参加をしました。

「オウム問題を風化させない」講演会

12月10日、世田谷区民会館ホールで、元内閣危機管理監杉田和博氏がオウム問題について講演をした。杉田氏は、1995年、警察庁警備局長として地下鉄サリン事件の陣頭指揮をとり、その後、内閣危機管理監として海外のテロ事件などに関わった経験から、オウム真理教をN(核)B(生物)C(化学)兵器のBC兵器を世界で初めてテロに使い、核も試みていた凶悪団体として、特に2001年の9.11以降、世界中が注目していると紹介した。
杉田氏は、1984年から約10年間にオウムが起こした事件は、地下鉄サリン事件捜索で初めて明るみにでたもので、その間、宮崎県資産家拉致事件や亀戸異臭事件などオウムの鉄壁から漏れ出ていた情報を逃し、地下鉄サリン事件を防げなかったことは、忸怩たる思いだと述べた。

兆しを察知し、事件を未然に防ぐことが危機管理そのものであるというのに、10年間結果的に放置して組織の肥大化を許したのは、宗教団体ゆえに事件なぞ起こすはずがないとの予断が原因であったと振り返った。
 この反省のもとオウムには「観察処分」が継続適用され、オウムは、公安調査庁や警察の監視下に置かれているが、同時に、地域住民が協力して目を光らせ、テロに屈しないという姿勢を貫き続けることこそがオウムを押さえ込み、風化させない最強の方策であるとした。世田谷では住民による監視活動が8年間も行われているとのこと、敬意を表すると共に、常に関心をもって見守りたいとエールが送られた。

高橋シズヱ著「ここにいること−
地下鉄サリン事件の遺族として」を読んで


地下鉄サリン事件から13年。遺族としてというよりは、被害者としての立場の方が過酷だったと思う、高橋シズヱさん。裁判傍聴での処遇、警察による二次被害、メディアからの被害、いったい日本の被害者への対応は、救済はどうなっているのだろうと、怒りを覚える。そしてすべての被害者の救済へと立ち上がった、彼女の思いがこの本を読んで、深く理解できた。長い闘いの上に出来た、犯罪被害者等基本法であった。

_一人の主婦としての彼女が、ここまで大きな力を持ち続けることが出来たのは、家族の無言の支えと、

亡くなった夫一正氏の力が後押しをしたのだと、その愛の大きさに感動した。私たちはこの本と共に13年前に起きた地下鉄サリン事件を決して忘れてはいけない。そして風化させないためにも、オウム真理教が解散・解体するまで、活動を続けなければならないと改めて思う。

_この本の表紙帯に書かれた村上春樹氏の言葉、「忘れない」それが時には何より大きな力を持つ。この本は、「忘れない」ことについて多くの大切なものごとを我々の心に教えてくれる。


住民協議会活動報告

11月28日(金)  署名礼状発送

12月 4日(木) 事務局会議
12月 8日(月)  「協議会ニュース81号」初校正
12月10日(水)  区主催オウム真理教問題講演会参加
12月15日(月) 「協議会ニュース81号」再校正
12月22日(月) 住民協議会
12月22日(月) 「協議会ニュース81号」発行


********住民協議会活動やニュースについての

ご意見・提案をお寄せください。********


あまりにも永い7年間が経過しようとしています。ニュースも年10回発行し、79号になりました。アーレフが分裂し、上祐が「ひかりの輪」を設立した頃までは、マスコミもオウムの事は取り上げていました。しかし、今ではオウム関連の記事をさがすのも難しくなりました。オウムの事に関心のない人であれば見落としてしまいそうな記事が、稀に地方欄に掲載されるくらいです。やがて、世の中の人々の関心がオウムから離れていく事が、とても不安になります。住民協議会ニュースは、そのような時でも、住民のみなさんとのパイプの役割を果たしていきます。

住民協議会の活動は世田谷区民の理解と協力が無ければ続けて行く事は不可能になります。どのような意見や提案でも私達には励みになり勇気が湧いてきます。

お待ちしていますので、よろしくお願いいたします。

文書での送付先は 〒157-0062 世田谷区南烏山6-22-14

         烏山総合支所内住民協議会

メールはmiyazaki@miyazaki-p.co.jpにお願いします。

 協議会ホームページアドレス http://www.kyogikai.jp  
 この協議会ニュースは、皆様の募金により発行されています。  
 本紙についてのお問い合わせ:世田谷区南烏山6-22-14烏山総合支所内住民協議会 電話03(3326)6134
  次号の発行は、平成21年2月10日 (月) の予定です。
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